事務局ブログ再開!

 

 

皆様、長らくお待たせいたしました。事務局ブログを再開します。なかなか更新せずに申し訳ありませんでした。

 2017年度となり、福島県高等学校演劇連盟は事務局長が交代しました。(「また?」というツッコミはさておき。)満を持して事務局長になりましたMさんが、何と演劇部のない学校に転任されてしまい、演劇連盟から離れることになりました。(運動部の顧問になったそうです。)ということで、昨年度は二人で交代して執筆していた事務局ブログですが、今年度は一人で行うこととなり、そんなプレッシャーと勤務校の新年度の校務の関係で、ブログどころかホームページの更新すらできなかったこと、深くお詫び申し上げます。

 さて、81日~3日に宮城県仙台市イズミティ21にて全国大会が開催されました。東北ブロック代表として本県の相馬農業高校飯舘校が出場しました。皆さん、「サテライト校」という言葉をご存じですか?飯舘校は、本来であれば飯舘村の中に校舎があり、ひと昔前は分校と呼ばれていました。それが、震災・原発事故により飯舘村は全村避難となり村民は全員村を出ることを余儀なくされました。飯舘校も福島市内の高校の敷地内にプレハブ校舎建てて、生徒たちはそこに通学しています。サテライト校は飯舘校の他にもあります。プレハブ校舎ではなく、ある大学の中であったり、県外にも設置されたりしました。これらの「学校」をサテライト校と呼んでいるのです。

 震災から6年が経ちました。サテライト校は一つ、また一つとなくなっていっています。これは、本校に戻ったというわけではなく、そもそも避難区域にある県立4校が休校となってしまったのです。飯舘村も避難区域が一部解除され、村民も徐々に帰村しています。福島市内にある「飯舘校」もいつかは飯舘村に戻るのかもしれません。そんな「いつか」を仮想して描いた相馬農業高校飯舘校の「-サテライト仮想劇-いつか、その日に。」は、いまだに終わらない福島の現実を見る者に訴える舞台でした。「戻ることがはたしていいことなのか?」「戻る」=「復興する」ことによって生じるひずみや去来する在校生の思いを、上演した生徒たちが熱演しました。そんな福島の現実を、全国から観劇に来た皆さんに十分に伝わったのではないでしょうか。私は、そんな作品と生徒たちに大きな拍手を送りたいと思います。

(2017.8.29)