まもなく2017年が終わります。皆さんにとって、今年はどのような一年だったでしょうか?福島県高等学校演劇連盟としては、今年もいろいろなことがあり、充実した一年となりました。ちょっとだけこの一年を振り返ってみたいと思います。
まずは、新年度から県連盟の事務局長が交代しました。これは前事務局長に転任に伴うものです。(しかも演劇部のない学校に…。)一昨年臨時で事務局長を務めたのですが、再登板となってしまいました。今回は臨時ではないということなので、頑張りたいと思います。
次に、8月に仙台で開催された全国大会(全国高総文祭)に相馬農業高校飯舘校が出場しました。相馬市にある高校の分校として飯舘村に校舎があったのですが、原発事故の影響で福島市内の高校の敷地内にプレハブ校舎を建てて(サテライト校)学校生活を再開しました。でもいつかは飯舘村に戻らなければならない。その「いつか」を仮想として描き、生徒たちの葛藤を舞台作品としました。福島県内では「サテライト校」という言葉は普通に認識されていますが全国大会出場によって、その名称を全国的に知ってもらうこととなり、震災や事故はまだまだ終わっていないことを訴えたものでした。しかし、この「仮想」はとうとう現実のものとなってしまいました。飯舘校は30年度募集停止となってしまったのです。一部報道によると、今後は村立高校として継続できないかと県教委と村で協議を行うそうです。復興というと、良い意味に捉えられますが、その裏側ではどこかで誰かが葛藤を抱えているという事実も忘れてはいけないとつくづく感じたものでした。
さらに8月は、国立磐梯青少年自然の家にて2泊3日の夏季研修会を行いました。県内の演劇部員200名以上が参加し、劇団シアターモーメンツを中心とした若手メンバーから指導を受けて表現することの楽しさを体感したものでした。
そして、9月から各地区大会が始まり、11月末には白河文化交流館コミネスにて県コンクールが開催されました。白河(県南)地区で県コンクールが行われるのは久しぶりのことで、なおかつコミネスでは初めての大会でしたので準備や運営は大変でしたが、いろいろとご配慮いただきとても温かみのある大会となりました。(個人的には事務局という立場での業務と出場校という立場が重なり、ちょっと大変な大会とはなりました。)
こうして振り返ってみると、(まだ1年終わってないけれども)ちゃんと業務ができているのだろうかと不安になったりもします。HPやブログの更新も定期的ではないので、ご覧になっている方からするとやきもきさせてしまっているかもしれません。そこのところは申し訳なく思います。これからも頑張っていきます。
さて、福島県高等学校演劇連盟も多くの方のご協力や支援をいただき、無事2017年を終えることができました。本当にありがとうございました。大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
(2017.12.28)